猫背の弊害、体への悪影響とは


胸から首にかけての脊椎が曲がれば、肺がふくらみにくくなり、呼吸が浅くなります。
また、せまい空間の中で臓器が正しい位置に収まっていないこともあります。

胸には、肺や心臓といった、身体に新鮮な血液を送り続ける大切な器官が、集中しています。
また、胸骨という骨の下には、胸腺という内分泌器官があります。
これはTリンパ球を育てるなど、身体の免疫活動と大きな関わりがあります。

そして、脊椎の中には、脳からつんがる神経の束、脊髄が通っています。
そして順次枝分かれし、脊椎のつなぎ目の隙間から外に出て、身体の各器官へとつながっています。
ここでもし、猫背など間違った座り方をして、脊椎のある部分が曲がりつづけると、骨のつなぎ目にある隙間は、曲がった分だけ押しつぶされ、中を通る神経を圧迫します。

ただし、押しつぶされても、すぐ元に戻れば、問題は起きません。
しかし、脊椎が同じ状態のまま曲がりつづけていると、そこを通る神経は、ずっと圧迫されつづけることになります。

当然、脳からの指令をキチンと伝えられません。
その結果、その神経の先にある器官は、うまく機能しなくなります。


曲がり方によってその弊害は人それぞれですが、下記のような悪影響が出てくることが考えられます。

・頭がぼうっとする
・集中力が続かない
・疲れやすい
・安静時でも息苦しさを覚える
・緊張性の頭痛が定期的にある
・食が進まない
・胸やけがする
・下痢や便秘を繰り返す
・生理痛が重い
・気分が浮かない
・イライラしやすい
・手や足がしびれる
・感覚がにぶい
・太っていなくてもお腹がぽっこりする
・老けて見られる
・ダイエットしても体重が落ちない


さらに猫背を続けていると筋肉にも弊害がおきてきます。
バランスがくずれた姿勢を続けていると、それを支えるため筋肉の一部ががんばり続けることになります。

筋肉のうち、私たちが身体を動かすために用いる随意筋は、力をほどよく入れたり抜いたり、意識的にコントロールできるのが、ベストの状態です。
しかし、間違った座り方をつづけがんばりが日常化すると、筋肉の一部に対し、伸ばし続ける、あるいは縮め続けるという力がくりかえしかかりつづけ、筋肉がストレス状態から解放されません。

結果としてその筋肉は、脳の出した司令に対して、反応がにぶったり、柔軟性を失ったりと、問題が出始めます。
問題が出た筋肉は機能が衰えるので、脳は自然に、その筋肉を使わない方向で身体をコントロールしはじめます。
そして、動かない状態はずっと続いた筋肉はまわりの膜が貼りついてしまい、完全に動かせなくなってしまうのです。

さらに困ったことには、脳はそうなった筋肉をカバーして、他の筋肉で代用しはじめます。
そして、悪循環が広がっていくのです。

これが積み重なれば、脊椎も筋肉も、可動範囲がせばまっていきます。
また、脊椎のゆがみに圧迫された神経の先で、さまざまな器官の機能低下が進んでいきます。
ついには、それまで単にどことなくおかしい、ですんでいた不調も明らかな疾病へと変わっていくのです。

症状がひどくなる前に猫背をなおし、正しい姿勢を続ければ一時的にゆがんだ脊椎や筋肉の異常も元に戻ります。
ですが、若いうちは修正能力も高いですが、歳をとるほど筋肉は衰えますし、それだけゆがんだ姿勢を長く続けているわけですから元に戻りにくくなります。
なるべく早く姿勢を正し、健康寿命を長くするよう心がけたいですね。


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