小児ぜんそくの治療、症状が出てから治療薬で改善されるまで


薬による治療

ぜんそくの治療のはじめは、とりあえずよくすることです。
症状がさまらなくては、治療のスタートに立てません。

発作のとき、ゼーゼーしているときは、気管支拡張薬や、ひどい発作のときはステロイド薬を使って、とにかく症状をとめます。

ただし、薬によって症状が止まっても、ぜんそく患者さんの気管支には炎症が残っていることがわかっています。
小さな発作であれば、少しすれば炎症は落ち着いてきますが、思っているよりは長く炎症が残るものですので、長めに薬を使い、炎症がおさまるまで症状がでないようにこころがけます。

その期間は、発作の重さや、それ以前の経過、感染症がからんでいるかどうかや、年齢などを総合的に判断して決めます。
たまにしか起こらない軽いぜんそくであれば気管支拡張薬で症状を止め、かなりしつきぜんそくであればステロイド薬で炎症を薬で抑えるようにします。


環境改善による治療

ぜんそくは環境によるところが大きく、日本で入退院を繰り返すような重症なぜんそくの子供でも、海外転勤などで海外暮らしをするとピタッと症状がなくなることもあるほどです。

日本にはダニや花粉が多く、それらが少ない海外にいくことで原因が除去され、症状が軽くなる、などの理由があるでしょう。

このことから、ダニなどのアレルギーの原因になる物質を減らすことができれば、日本にいてもぜんそくの症状を格段によくすることが出来るのです。

もちろん日本に住んでいる以上、ダニのまったくいない環境にすることはできませんが、掃除の仕方を工夫するなど、努力しだいで減らせることはあるでしょう。

症状が治まってきたら薬の量を減らしていく

気管支の炎症がほぼおさまったら、ゆっくりと薬を減らしていきます。
ただ、薬を減らした、やめたら悪くなってしまった、では困るので、気管支の炎症が再び悪化しないことを確認しながら減らしたり中止するようにします。
そのため、非常にゆっくりと減らしていくことになります。
このゆっくり、という期間は、それまでの経過によってさまざまです。
数日程度のこともあるし、数年かけなくてはいけない場合もあります。


薬をやめたあと

炎症の経過を見ながら薬を減らし、最終的に中止するまでいけたとしても、それで終わりではありません。
アレルギー体質が直るわけではないので、環境中にダニの死骸が急に増えてしまったときには久しぶりにぜんそくの症状がでてしまうことがあります。
その他、気管支炎を起こすような感染症にかかってしまったときも、要注意です。

そして、久しぶりに症状が出てしまった場合は、また薬による症状を止めるステップから始めます。
本当に久しぶりであれば、再び薬を使う期間はそれほど長くならないことが多いので、あまりがっかりせずにしっかりと久しぶりの炎症をとめてください。

しかし、徐々に症状の間隔が狭まってしまったときなどは、治療方針を再度考えないといけないかもしれません。
「せっかく薬を中止できたのに」とこだわりすぎると、再スタートが遅れ、かえってゴールが遠のいてしまうこともあります。

ですから、連用薬を中止した後も、アレルギー体質の人は環境整備には気を配る必要があります。
ときどき症状がもどってきていないかチェックすることも大事ですね。

運動をしたときにぜんそくの症状がないか

ほとんど症状がなくなっている子供でも、「運動をすると苦しくなるときがある」という場合があります。
たいてい少し休めばもとに戻ってしまうので、特に大きい子供などは家族も気にしていないとつい見逃してしまうこともあるかもしれません。

しかし、ぜんそくが本当によくなっているかどうかは、運動をしても咳き込んだり、苦しくなったりしないかどうかがひとつのポイントです。
症状がでるようなら、治療を続けないといけないかもしれませんので、注意をしてみてあげてください。


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